Anesthesia

全身麻酔について

Anesthesia

全身麻酔とは

全身麻酔とは

手術中の痛みや感覚を麻痺させ、安全に治療を進められるようにするための処置です。麻酔薬を点滴などによって注入することで、脳などの神経細胞の活動を抑え、刺激や痛みなどの情報が伝達されるのを遮断します。治療にともなう痛みや恐怖などを感じることなく、深く眠った状態で手術を受けられます。
全身麻酔時は、血圧や心拍数などをチェックし、患者さまの全身状態を維持することを前提としています。安心して手術を受けられます。

Advantages and disadvantages

全身麻酔の
メリット・デメリット

  • メリット

    メリット

    鎮静、鎮痛、筋弛緩といった効果があります。意識がなくなるので呼吸や全身状態を管理しやすく、術後は記憶が残りません。手術中に痛みを感じないので手術体位を保て、安全に治療を進められます。

  • デメリット

    デメリット

    患者さまの体質によっては、麻酔薬の投与によって40度以上の熱を発する悪性高熱症を発症するおそれがあります。また、全身麻酔が中枢神経に作用することで、血圧や脈拍などのはたらきに影響を及ぼす可能性があります。

Risk and safety

全身麻酔による
リスクと安全性

全身麻酔によるリスクと安全性

全身麻酔中は口や鼻からチューブを入れるため、操作時や覚醒時などに揺れている歯や義歯が欠けたり抜けたりするおそれがあります。声帯にも傷がつく可能性があり、手術後数日はのどの痛みやかすれ声が続くことがあります。まれにのどの軟骨が脱臼することがあり、回復までに時間がかかる可能性があります。
このほか、肺炎(誤嚥性肺炎)が起きることがあるため、術前の絶食・絶飲を必ず守ってください。また、体質によっては悪性高熱症やアレルギーを発症するリスクがあります。悪性高熱症は麻酔薬によって高熱や筋肉の硬直が起こる病気で、蕁麻疹や呼吸困難などのアレルギー症状が起こることがあります。血縁者にこうした異常反応が現れた方がいらっしゃいましたら、必ずお知らせください。

Precautions before and after anesthesia

麻酔前・麻酔後の注意点

術前の注意点

  • 肺炎や窒息のリスクがあるため、食事や水分の摂取時間は指示を必ず守ってください。
  • 血液をサラサラにする薬や循環器系、脳の薬、低用量ピルなど常用している薬がある場合、主治医や麻酔科医に相談してください。
  • 体調不良がある場合は、事前に主治医にご相談ください。
  • 術後の咳や痰の増加、傷の回復の遅滞を防ぐため、禁煙を強く推奨します。
  • アクセサリー類やメイク、手足のネイルなどは全て取り除いてください。
  • 食事制限の重要性について、ご家族の間で理解や協力を求めましょう。
  • タトゥーなどがある場合、部位を先にご連絡下さい。

術後の注意点

  • 深呼吸や咳を意識的にすることで、肺炎や無気肺(肺の一部がしぼんで空気が入らなくなる状態)を予防します。
  • 痰が溜まりやすい状態になるため、積極的に排痰してください。
  • 吐き気やふらつきなどが見られる場合は、すぐに当院へお問い合わせください。
  • 長時間同じ体位でいると、深部静脈血栓症(DVT=Deep Vein Thrombosis)を発症するリスクが高まります。足の運動などを行ない予防しましょう。